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頑固オヤジのひとりごと

麦の色、パンの味

「お米が実った田んぼの景色は、とってもきれい。でも、麦畑の色にはかなわない。」

もうすっかり稲刈りも終わりましたが、稲刈り前の稲穂が実った田んぼを見るとき、毎年イゴールはこういいます。

「確かにお米もきれいや。まちがいない。すごく繊細できれい。
だけどねえ、麦はちがうねん。
もっと、濃い濃い茶色で、僕には、その色がたまらん。わかる?
田んぼは、うすい黄色ていうか、金色でしょ。すごくきれいだけど、
やっぱりあの、麦の濃い茶色が広がる景色が、僕にはたまらんねん。
思い出すだけで何とも言えない気持ちになる。」

イゴールは稲の実った田んぼを見て、黄金色に輝く小麦畑を思い出すようです。
そうなんですね。
長年、外国に暮らしていてもやはり、生まれ育った場所の食文化というものは、
味だけでなく、心情に訴えてくる何かがあるんですね。
食材のバックグラウンドとなる畑の風景までもひっくるめて、
心と体の奥底に根をはって息づいているもんなのですね。

そして、この言葉を聞くたびに私は、
だからイゴールの作るパンはこんなにおいしいのかな、と思ったりしています。
ノウハウだけではなく、小麦への愛。
ひいては、パンへの愛。

パンを発酵させるときも、オーブンに入れるときも、
赤ちゃんを抱っこするときみたいに、大事に、やさしく、
話しかけんばかりに(時折は、実際に話しかけている)、愛情深く扱っていますから。

そんな愛が、味に表れないはずはない、と私は信じています。
だから、パン職人さんのパンにも負けないおいしいパンが焼けるのだとおもいます。

こむぎ

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